借金

 6月18日付の日本経済新聞に、聖路加国際病院の精神科部長大平健氏のアラウンド還暦に関するの話があった。

 還暦ー会社を定年になると、アメリカの中流階級では、夫婦で世界一周旅行するのが夢で、行われていた。その後は、コーヒーでも飲みながら道行く人を眺めて暮らすである。又、昔の米国人は子どもが家を出て、ペットの犬が死んだら、自分の人生が始まると言われている。今、それが出来なくなった。区切りのある事は、ある面幸せである。生涯現役の人生が続く。ダラダラした老後は、不幸でもないが、幸せでもない。だから、メリハリを自分でつける努力が必要と言われる。

 還暦を過ぎても自我意識が強く、現役として働く人は、次の様な心の持ち方が望まれるとも語る。

 自分の目の前の問題がどれほどのほどのことか考えてみる。つまらない事柄に、自分の全人格をかけてしまっていないか。あるアイデアが採用されないと、自分が人間の戦いで負けたような気になり、許せないと思ってしまうこともある。しかし、距離を置き、『たかだが000じゃないか』と発想すると、実像が見えてくる。小さな事柄を大げさにしない視点だ。

 「たかだか借金ではないか」と考え、距離を得いて考え、そのうえで専門家に相談されれば、そこに何かが見えてくるのではないか。