佐藤優

佐藤優氏の読書量はすごい。彼の文章を読んでいると圧倒される。今回「交渉術」を読んだ。国家間の交渉の話。それだけに重い。又、最終的には我々国民にその結果が覆いかぶさってくる事である。小さな事が大きな事を動かし、日々の努力が成果を生む。テレビを見ている暇はない。

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本山敦

本山敦立命館大学教授が、平成17年12月号の月刊司法書士に「平成の小説にみる家族法」を書いている。そのなかで、川上健一著「翼はいつまでも」に付された角田光代の解説が最高傑作だと言っている。本山氏は学習院大学の文学部哲学科から法律家になつた先生。心を大事にされる方かも知れない。

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辺見庸

屈せざる者たちを読む。一つの信念を持って、自分と戦っていく姿を見る。そういう人を自分は知らなかったのだと不勉強を感じた。

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細田亮太

ーきっと「大丈夫。」を読む。断定を示すことのできる「。」は、人を救い、話す人の人柄を表すとある。「南無阿弥陀仏。」そこに安心がある。私達の仕事も依頼者に安心感を与える相談が出来ればと思う。それは「。」を常に思うことかも知れない。一方この「。」を得るためには日々の努力を求められる。

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頭が下がった話

日経新聞のプロムナードに山本兼一氏が「頭の下がった話」と題して、ライター時代に取材したお医者さんの事を書いている。名医探訪の企画取材。九州の山間にある町の耳鼻咽喉科の医院長。七十床の入院設備のある個人病院。医院長の取材の指定時間が、午前三時。編集者とカメラマンとわがままな医者と悪態を言いながら夜中の二時起きて、医院長を訪ねる。当時医院長は八十歳に近い年齢。医院長の一日は。毎朝九時病院で診療を開始。外来と入院患者の診療と治療を終えるのが夜八時。医院長としての仕事を十時まで行う。午後十時から午前三時までの五時間、医療研究。面談を求める人に会うのはその後の、真夜中の午前三時の面談となる。朝五時風呂に入り、ビールを飲み食事をし六時就寝。九時に起きて診療を始める。そういう生活を、何十年も続けている。医院長の技術力の高さで、不便なのに全国から治療に来る。稀代な人材。取材し、頭が下がったとある。医院長のご先祖は福岡藩の御殿医で、医院長で七代目。それにしてもプロフェッショナル。私は、町の法律家としてどこまで真似ることができるか。また、そのだけの気力のあるのか、読んだだけですくんでしまった。

所信表明

野田総理の解散前の所信表明の一節。「誰しも、10代さかのぼれば、そこに1204名の祖先がいます。私たちは遠い昔から引き継いできた長い歴史のたすき受け継ぎ、この国に生を受けました。戦乱や飢饉のさなかにも、明治の変革期や戦後の焼け野原においても、祖先たちが未来の世代を思い、額に汗して努力を重ね、将来への投資を怠らなかったからこそ、今の私たちの平和と繁栄があるのです。子や孫たち、そして10代先のまだ見ぬ未来を生きる世代のために、私たちは何を残していけるでしょう。」
少子化問題は、この所信表明にも関係する。失礼ながら、お子さんがいらっしゃらない方々にこの思いが通ずるかである。事務所でも、町内会でも、同好の集まりでも、共通の認識と未来を共に考える事は難しい。その難しさを乗り越えた団体のみが、維持発展出来るのではないかと私は思った。

小林正観

同氏の「悟りは3秒あればいい」を手に取り、頁を捲る。ある車販売のトップセイルスマンの話を書く。取材した記者が、トップになる秘訣を聞くと、私はなにもしていませんと答えた。疑問に思った記者はその仕事ぶりを観察した。そのセイルスマンは、多くの人々とまるで親戚のようなお付き合いをしていることが分かった。セイルスマンの彼は、彼のその人を売っていた。彼の「人格」を売っていたと。人格を売る。依頼者に私の人格を与える事が出来るか。これも修行の話。でも少しでも近づく心があると良いかも。ふと手に取る本。

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和敬清寂

千玄室氏が、利休の哲理「和敬静寂」に述べている。~利休は和敬清寂という哲理を立て、織田信長、豊臣秀吉といった権力者を抑えた。武家政治のなかで武家だけが偉いわけではない。武力より文、教養、心が大事とお茶を教えた。茶室に入るには武士に刀を外させ、農民も商人もみんな一緒。人間同士が差別なく本当の心の絆をつくることと。又、幸せについて語っている。幸せは、本当はお互いが仕え合う「仕合わせ」と。自分さえよければいいという自分本位、得手勝手な考えではないと。お茶を飲んで、仕え合う心を感じて見よう。

林望

林望著「イギリスはおいしい」のパプ・クロールを読む。
その一節。~-私は、一切酒というものを口にしない人間である。なかんずく、日本の酔っぱらいを憎むことは、あたかも親の敵の如くであって、宴会、酒席、ことに放歌高吟して、路傍にたむろし、厚化粧の下らない女の色に惑い、または電柱に放尿し、甚だしきは反吐を撒き散らし、朦朧たる酔眼猩々の如き赭顔にクサい息で人にからみ、果ては家を破り、身体を損ない、千害万毒一つとして取るべきところがない。~
小生も酒飲み。身をつまされる思い。この部分の一読をお勧めする。

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井戸美枝

毎日新聞に、ファイナンシャルプランナー井戸美枝氏が「お金との付き合い方」を書いている。
お金に悩まされない3つの原則
①収入の範囲内で生活すること
②借金をしないこと
③①と②の原則を生涯守り通すこと。

当たり前の事と思う。しかし、当たり前の事を毎日続ける事は本当に難しい。それが人間のサガであり、それを乗り越え自然に行えるようにするのが修行かも知れない。