尾崎放哉

吉村昭著「海も暮れきる」を読む。すべき事が分かっていて、その反対の方向に進んでしまう人。分かっているだけに、その悩み苦しみは大きい。その中から、俳句が生まれた。小豆島に行き、行きかう船を見ながら、真夏の中に鳴く蝉の声を聞きたいと思った。

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鹿島紀行

「月はやし梢(こずえ)は雨を持ちながら」桃青
 -雲足が早いので、月が走っているように見え、雨後の梢は雫をぽたぽたと落としているー
 
 停電で、月明かりの明るさを感じた。上の句は、松尾芭蕉の鹿島紀行の中の句である。
 地震が頻発するなか、自然の厳しさと、良さを感じる。

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飯田蛇笏

 私達の仕事は、突詰めれば語彙・言葉の世界である。語彙・言葉をどう正しく理解するかである。一字一句を粗末にすることは出来ない。その意味では、俳句に興味を持つことは良い。遅まきながら「俳句への一歩」を購入する。

 鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規
 遠山にひの当たる枯野かな  高浜虚子
 芋の露連山の影を正しくうす 飯田蛇芴
 冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子
 冬の水一枝の影も欺かず   中村草田男