本田靖春

元読売新聞社の記者で有ったノンフィクション作家本田靖春の「不当逮捕」を読む。知る自由、表現の自由と国家権力との戦い。憲法問題である。しかし、その裏にはドロドロとした政治の社会、司法の社会、そして大きく社会全体の動きが有る。巨視的に物事を見る力を養うことが法律家に必要と思った。又、人の縁(エニシ)不思議さも知る。

[tmkm-amazon]4061838377[/tmkm-amazon]

樋口陽一

樋口先生の比較憲法を読んだが力不足でよく理解出来なかった。
日経新聞土曜日の記事。憲法と生きると題して先生に聞いている。
 

自由ーかつては国家からの自由、権力からの自由に重きが置かれていた。日本で自由を圧迫しているのはお金だと思う。自由には、二種類あってやりたいことをやる自由。人の欲望の解放。国家からの自由はそういう面が強い。しかし、それだけでは公共の空間が存在しなくなるので、世の中の規範をつくっていく理性の自由がある。そのふたつのバランスで成り立っている。理性の自由でねお金を規範していく必要がある。

 憲法は、いっけん簡単と思えるが、奥は深い。

就職

7月20日日経新聞夕刊。内定なく卒業3万1000人。既卒者就活、厳しい再挑戦。
学生さんでも厳しいこの就職戦線。40歳代、店頭販売経験のみ。再就職はなかなかない。生活費として消費者金融から借り入れ、支払いは滞る。毎日が悩みである。その悩みが澱(おり)となり心に重く伸し掛かる。相談を受けた私は、ただただ就職先の確保を祈るばかりである。

憲法27条すべての国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふとある。働く権利を持っている。しかし、働く場所がない。本人が悪いのか、社会が悪いのか、国が悪いのか。一人ひとりが、日本が豊かだという言葉に騙されたこの10年。勤勉を思いだし、出来るところから、改革に試みなければならないと思う。

ノーフォールト

 岡井崇著の「ノーフォールト」の「上」を秋田出張の車中で読み切った。これから「下」を読む。ノーフォールトの意味は無過失という意味。医療が維持・発展するためには、医師の研修制度の必要性と医療過誤の問題を内容とした本。医療、特に産婦人科で医療訴訟が多い。福島地方裁判所でその裁判を傍聴したこともある。憲法で、萎縮効果を習ったことがあるが、訴訟が多いと萎縮効果が発生し、医療そのもの維持・発展が阻害される。医療行為が無過失であっても、死亡した家族は耐えられない。問題は深く、考えされられる事である。

[tmkm-amazon]4152088087[/tmkm-amazon]

ネット接続権

 11月22日毎日新聞「時の風」に坂本健東京大学教授は、ネット接続権について語っている。
 フィンランドが、高速で大容量のデータ伝送のためのブロードバンドへの接続を国民の権利として法律で保証した。そなわちネット接続権である。
 日本国憲法で認める25条生存権、26条教育を受け権利、27条の勤労の権利、そして28条の労働基本権は、社会権といわれているが、これらと同様の権利として「ネット接続権」を考えていく必要があると言う。
 インターネットへの接続という新しい権利と義務が生じている。パソコンを使いこなすと同時に、インターネットが生む新しい便利さと、それが生む弊害を確り見つめていかなければならない。
 機会があれば、憲法の条文を当たられるとともに社会権がどのような戦いのなかから確保されてきたのか知るのも勉強になる。

ルポ貧困大国アメリカ

「ルポ貧国大国アメリカ」堤未果著、岩波新書発刊を読む。

 アメリカの貧困層がイラク戦争を担っている。彼等は、カードによる多重債務が多い。国内の職業では稼げない。イラク戦争の後方の仕事。輸送等のさまざまな業務である。年収は約700万円程度保障される。しかし、勤労条件は、①勤務時間12時間②週7日③休暇は四か月ごとに10日間与えられる。

 アメリカの多くの人々が、行っている。更に悪い条件で、フィリッピン、中国、バングラデシュ、ネパール、シエラ・レオネ等の人々もである。軍人さんがおこなってもおかしくない仕事をする。ただ、第一線に出ないというだけである。派遣社員である。命の保証も、医療保険も失業保険もない。

 労働時間が多く、生命の危険もある。仕事がきつい、仕事が合わない、条件が合わないと言って働かない人がいると言われている日本。幸せなのか、不幸なのか。国は持たないのではないか。

 イラク戦争が民営化されビジネスとなり、それは国家レベルの貧困ビジネスとなっている。そのため、社会の底辺に落とされた人々がそれに雇用れ、大量に消費されていくという現実が生まれていると本は指摘する。

  著者は、これを守るのは先人の英知が創った憲法だいう。アメリカ憲法であり、日本国憲法第25条だという。憲法を基にに声を上げ続けて、憲法に息吹きを吹き込み続けるべきだという。最後に彼女は言う。

 無知や無関心は「変えられないのでは」という恐怖を生み、いつしか無気感となって私たちから力を奪う。だから目を伏せて口をつぐんだ時、私たちは初めて負けるのだ。そして大人が自ら舞台をおりた時が、子どもたちにとっての絶望の始まりになると言う。

 憲法の大事さを知る。

[tmkm-amazon]4004311128[/tmkm-amazon]