藤本義一

下記の本の中に、数学学者岡潔先生との話が出ていた。藤本氏は「先生に生きていくことは、なにか」と訊ねた。先生は、その前に、なぜ、生まれてきたかを考えなくてはいけないと思う。なぜ、自分は生を受けたのかと。常に問いかけると何かが生まれると。仕事に忙殺されている人生。この事を忘れる。なぜ生まれてきたのか考えることによって日頃の生活も是正されるし、人生も豊かになる。

[tmkm-amazon]4333018404[/tmkm-amazon]

なかにし礼

生きる力・心でがんに克つを読む。なかにし氏の感性と死線を乗り越えてきた強さが書かせたものかと思った。早速、満州からの引き上げの書「赤い月」を購入した。

[tmkm-amazon]4062181185[/tmkm-amazon]

読売新聞

今日の編集手帳の一節

大正期の詩人、山村暮鳥に桜と題する詩がある。<さくらだという/春だという/一寸(ちょつと)お待ち/どこかに/泣いている人もあろうに>
花に浮かれる心をたしなめ泣いている人を思いやった暮鳥の優しさにうなずきつつ、だが―とも思う。生き残った者の誰かしらが、生かされているある者の誰かが世の中の歯車を動かしていかねばならない。音は小さくとも、季節の催事も〃ガッタン〃と刻む歯車の一つであろう。……

生かされているある者として、計画停電もあり、余震もあるが、日常生活をガッタン、ガッタンと今日も動かしていかなければ亡くなった方々に申し訳ないと思う。

結城和也

高校生が自らの医療、福祉体験をつづる「共に生きる社会めざして 高校作文コンテスト」で結城和也君は、最優秀賞に選ばれた。脳腫瘍の闘病体験を書いた作品。
…僕は全ての人に知ってほしい。「生きたい」と心から願い病と戦っている人達がいることを。「生きてほしい」と心から願い支える家族がいることを。「生きたい、死にたくない」と叫び力つきて死んでいく人達がいることを…
結城君は、再発の危険が付きまとう。再発は死を意味する。
一日いちにちを真剣に生きる姿を見た。

生きテク

 朝日新聞の朝刊。朝日求人欄、あの人とこんな話。「生きテク」サイト代表者オキタリュウイチさんの話がある。 このサイトを見て、1万1千人余の人が、自死を止めた。自殺しようとして人の体験を掲載したサイト。生きる技術と体験を載せたサイト。一見の価値あり。
 オキタさんは自殺の要因は①恋愛②過労③病気④いじめ⑤死別⑥暴力⑦借金⑧その他と分類する。解決方法も八つに分類し、①文芸系生きテク②身体系生きテク③場所系生きテク他、そして最後に⑧に法律系生きテクを上げる。
 法律系生きテクに対応できる街の法律家に成りたい。

生き方再発見

10月9日毎日新聞夕刊。「新幸福論」に柏木哲夫ホスピス医の記事。かつて日本でホスピスが始まったころ、藤沢の施設を見学した。聖路加病院の日野原先生が関係した施設。素晴らしい施設であったが、ここで、上手に死ねるかと思った事があった。

曹洞宗修証義の冒頭の句に「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり」とある。柏木医師が残った遺族の言葉。43歳ご主人が、死期を迎えた3歳年下奥さん叫んだ言葉。「ばかやろー」ご主人の愛を込めた満胸の思い。17歳で死を迎えた子に母親が、ああ、もったいない、もったいないと涙を流しらがらの言葉。

柏木先生は、「ありがとう」という感謝と「ご苦労様」というねぎらいの二つの言葉が、死の間際の素晴らしい言葉と話す。私が妻より先に死ぬ時は「お父さん、ご苦労さまでした」、できたら「ありがとう」も付け加えてくれ嬉しいと語る。

周囲の人に感謝する人は幸せ。「人は生きてきたように死んでいく」のが多くの人をみとった私の実感と言う。

私は、うまく死んでいくのかと考えさせられ、また日常の生活を反省させられた記事であった。