朝顔と債務整理

 猫の額の庭に、朝顔が咲いた。此の夏最初の紅い花である。

 二宮尊徳の「二宮翁 夜話」を毎日少しづつ読んでいる。種を播かなければ、花が咲かず、実はならない。当たり前の事を、当たり前にどう毎日実行していくかである。歯を磨き、顔を洗い、服装を整え、仕事に赴き、帰宅し、就寝する。此の繰り返し正しく行なうかが、大切。思い、実行。これを維持するのが大変。そこを夜話は繰り返し、繰り返し諭す。人は安きに流れる。そこをどう、止め、進むかである。

 種を播き、花を咲かせようと思うから、朝露とともに朝顔が咲く。生活を立て直そうとするから、そこに解決策がある。ある意味で、適宜のときに、債務整理は行なうべきと思う。自尊心が苛まれる事があるにしても。

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副操縦士

 6月22日朝日新聞グローブにJALでは四人目の女性副操縦士立川円さんの話があった。数十倍の試験を頑張りで通って操縦士に。高校2年のときには、阪神淡路大震災に遭遇し、多くの知り合いが亡くなる。100名の命を預かり世界の空をフライトする。

 パイロットに求められる七つの能力。①正確な知識②適正な操作③テクニック④状況認識⑤計画力と決断⑥指揮統率と調整能力⑦順法精神と積極性だそうだ。どんな仕事にも必要な条件だが、人の命を預かるだけに、その内容は深く、重いものがある。副操縦士から機長になるには10年掛る。彼女はベテラン機長の言葉を書き留める。「最初は皆、飛行機を腕で飛ばそうとして、技を磨く。次に経験と知識を生かして、頭で飛ばそうとする。でも、結局は心で飛ばすだ」

 勉強とは、つとめることを強いることである。つとめ、つとめ最後は心で行う。自分の不勉強を感じた記事であった。

債務整理

言志四録を読んでいると次の様な言葉があった。

 「一物を多くすればここに一事を多くし、一事を多くすればここに一累を多くす。」物が一つふえれば、やる事が一つふえる。やる事が一つふえれば、煩わしさがふえる。これに関連して耶律楚材言葉があった。「一利を興すは一害を除くにしかず。」利益になることを始めるより、弊害を一つ除去することの方が重要である。

 債務は弊害である。除去すべきである。来年6月より借入れは更に厳しくなる。今、債務という弊害を取り去り、一利を興すべきである。併せて、収入の源を確保し、生活を磐石にすべきであると思った。

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志(こころざし)

 志ー心の向うところ。安岡正徳先生の活眼活学の中に次の一節があった。

 志有る人物は宜しく冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁がず、競わず、随わずという心がけを以って努力せねばならない。とあった。毎日の生活、長期的な生活設計、そして自分の人生を考えたとき、心に留めなければならない教えである。自己破産は、ある面では早く生活再生ができるし、それにはそれなりの事情がある。でも、出来れば、お借りしたお金の元本だけは、お返しするという気持とその実行は、その人自身を再生する面がある様に思える。

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五観の偈

 京都に出張した。仕事は上手くいかなかった。いま一歩踏み出せば成功するのに、そこで考え、躊躇し、悩む。其れが成功へ繋がらない。「短剣なんで憂いべき、一歩これを加えるべき」である。債務整理も、生活を立て直そうとの、その一歩が問題を解決させ、生活改善に進む得るのかも知れない。

 そんな反省の中、京都で精進弁当を買い、帰京した。そこに五観の偈(げ)があった。仕事は失敗したが、なお生きているのである。

 「一には、功の多少を計り、彼の来所を量る。」「二には、己れが徳行の全欠を忖って供に応ず」。「三には、心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とする。」「四には、正に良薬こ事とするには形枯を療ぜんが為なり。」「五には、成道の為の故に今此の食を受ける。」

 この五観の偈を思ったとき、立っては食事は出来ないと思った。