加藤ひろゆき

「300万円で大家になって、地方でブラブラ暮らす法」定価1500円。20年後、日本の空家が今の4分の1生じるとの話も聞く。世の中が変わって来た様子、そして変わっていくであろう未来を知る事が出来る。その上で、どう生きるかは各人の考えかたであろう。但し、日本人の特質である勤勉さは失いたくはない。

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ノマドという働き方

「ノマド」とは英語で遊牧民と言う意味。遊牧民のように、何にも囚われず自由に働く人たちのことをノマドワーカーと言ったりするとの記事を読む。当事務所は、今日から開所し業務を始めている。ノマドであれば、集まる必要もないし、今日も休みでも良い。しかし、自由ほど厳しいものはないと思う。自己管理しなければならないからである。旧司法試験を通った先生方が、試験のみで立派に弁護士となっていたのは、受験中の自己管理によるものと私は思う。最低8時間の勉強を毎日自分に強いる。自然に勉強することが苦にならず、合格後の有能な弁護士に成長する力となる。私達凡人には、タイムカードを押し、時間に縛られ、上司の命令の下、動くのが適していると、この記事を読みながらふと思った。しかし、記事は、日本はノマドの社会に進んで行くだろうと書いている。

国民所得

国民所得がこの5年間で45兆円減との日経新聞の記事。少子高齢化で生産年齢人口(15歳~64歳)は昨年までの過去5年間で240万人減。当然消費も減少する。07年度から11年度までで企業の設備投資が15兆円減。産業の空洞化に繋がっている。日本の経済をどうするか、日本の社会をどう活性化するか難しい問題が目の前にあると考えさせられる記事。

小倉千加子

小倉千賀子さんの日経新聞の記事。未婚女性の動き。その1-経済力がある事、年収600万円前後。価値観が合うこと。家事を進んでやってくれる人。その2-自分は看護師等の資格を取り働き続ける。相手は同程度の収入があれば可。子育ては保育所に頼む。この時の相手方の男性は、4kを望む。かわいい、家庭的、賢い、軽い。その上に1k、女性に経済力があること。女性の考えが、「その1」から「その2」にバブル崩壊やリーマン・ショックを通じて、この20年間に変化して来たと言う。そして小倉先生は、保育所の増加より、母親や、父親に時間的ゆとりを与える政策を考えなければ、未婚化も少子化も解決しないと書く。未婚も、少子化問題も社会を巻き込んだ問題。問題が大きいだけに知恵と努力が必要と思う。

沢木耕太郎

山口二矢(おとや)と社会党委員長浅沼稲次郎の事件の本。一つの事件を紐解くことによって、社会を描く本。国家権力の暴力の怖さ、教育の大切さ、中国外交の難しさ、政党政治の権力闘争、時代のを読み取る力の必要性等を教える。一読を進めたい。

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シャープ下請け

毎日新聞の記事。「シャープ下請け67万人募る不安」。東京3245社、大阪2740社、神奈川745社等と10都府県に及び下請け会社があり、関連従業員が67万人に達するという。債務整理のお仕事をしていて、勤務先がないのが困る。今後の生活の再建方法が見つからないからである。私どもが依頼を受けて債権者との間に入ると、和解等の話が付くまで、請求も支払いも止まる。しかし、止まってもその後の生活が見えてこなければ、意味が無い。無力さを感じる場面である。会社経営者の社会的責任を感じる。

矢野誠一

10日付日経新聞夕刊。矢野誠一氏の「劣化する笑い」の記事が有った。笑いは、一種の自浄作用と言う。若き日の作家、吉川英治(宮本武蔵等を書いた大衆小説家)が川柳に詠んだ「貧しさもあまりの果ては笑い合い」の心境も、これに通じる。憂いを忘れるために集団で大笑いする時代の風景が、若年世代の危険を示しているとしたら、とても笑えない。豊かな笑いを取り戻すのには、人間関係を結んだり深めたりする穏やかな笑いを日常生活で心がけることだろう。そのためにはやはり、安心して笑顔を出せる社会にするしか道はないとと語る。笑の変化が、日本社会が激しく変化している事を表しているのかも知れない。変化に対応し、良い方向に持っていきたい。

空家と登記

空家放置なぜ増えるかの記事を読む。理由は、更地にすると税金が上がる。土地と建物の所有者が異なる。相続で相続人間の意見が纏まらない。
地価の下落で思った値段で売れない等である。
ある依頼者より、千葉の九十九里にある相続土地の話を受けた。数十年そのままで有ったので雑林となり整地しなければ使用不可。依頼者は転売を考えていた。地元不動産に問い合わせると、売買価格は数万円、整地には20万円以上かかる。依頼者からの相続登記の話は途絶えた。このことが都心でも起こっているので空家が増えるではないのか。ある事を整理するには、手間とお金がかかるのである。報酬には繋がらない仕事がこれからは増えるのではないかと思う。しかし、それも「士業」の勤めではないかと、ふと考える。

藤巻健史

藤巻氏の「なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか」に書いてある。ー規制ばかり、大きな政府、結果平等主義の税制ーの国家が社会主義国家。-規制が少なく、小さな政府、機会平等の税制ーが資本主義国家。日本は前者と言う。規制と大きな政府は、安定がある。司法書士業務も法務省の認可による全国一律報酬時代は、司法書士の資格があればそれなりに事務所開設・維持ができた。しかし、自由報酬になり、それが難しい時代に突入している。資格の上に、経営能力と法律上の向上を求められている。それは、創意・工夫・努力を求められている。

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野坂昭如

毎日新聞、野坂昭如の「七転び八起き」の一節

残酷な光景が広がる。改めて災害列島だと思い知る。昭和20年、日本列島は焦土と化していたが、明日に向かっていた。
住民が力を合わせてなど、よそ者意識のあらわれだろう。都民は、こんなにあっさりと帰宅不可能になる自分たちの日常の脆さを痛感したのではないか。その日常の脆さをさらに思い知ったのが福島原発事故。想定外。それは、人の命に関わり、一歩のズレが破壊的な結果を生む。
都内の主要駅で、カメラに向かいヘラヘラと手を振る若者の姿があった。違和感があり、情けなくもある。呑気な若者をつくってきたのは我々大人だ。彼らを煽って飯のタネにしているのも同じ。普段と変わりない居酒屋、カラオケは、原子力発電によるものである。スーパーから水、米、あらゆる食べ物が失せた。自分の食について普段から考えておくことは人間、一人一人のあたり前。
救援の手はいくらあってもあり過ぎることはない。

今回の震災。この文章を読みながら生き方を考えさせられる。