自己破産

 自分意志ではなく、想定外の事で生活が破綻される方々がいる。悩みに悩み、やっとの相談。弁護士事務所に比較して、司法書士事務所は敷居が低い言われるが、苦悩の中で「相談する行為」に達するのが大変。一大決心がいる。
 昨日、某裁判所で自己破産手続開始決定のための審尋があった。数日前から心配でならなかったとのご本人・奥さんの話。今までの経過をお話しすれば、裁判官は必ず理解して頂けるものと諭す。その際、奥さんは当事務所相談するまで、苦しんだ話をする。新聞、テレビ、そしてインターネットに破産に関する情報は溢れている。溢れているから依頼先に窮するのかも知れない。悩んでいる人に事務所として、どう問いかけを行ったらよいのかと、裁判所の窓から外の木々を見ながら反問した。
 奥さんは、破産決定そして同時廃止となった。これで、ご主人と子供達と新しい生活に出発できると、嬉々として裁判所を後にした。生活が再建でき、収入に見合う税金を早く収める様になればと願った。
 依頼者の立ち直る姿を見るとき、書類作成難儀さを忘れ、この仕事への満足感が自然と身体からあふれ出てくる。
 

仙台地方裁判所

 自己破産審尋の期日。昨日仙台地方裁判所に行く。依頼者の補助のためである。立派な建物。所内に公開資料室が有った。布施元検事総長が任官したときの検事服他の展示もあり、興味深かった。
 審尋。当事務所が気が付かなかった点を、本人が裁判官から質問を受けた。聞き取り、資料の精査、陳述書の記載方法等、研鑽の必要を思った。勉強の仙台であった。

自己破産決定

 2年半に亘り債務整理を行ってきた女性が、今日裁判所で自己破産の審尋が有った。法廷の入口まで付き添った。
 不動産の一部所有があり任意整理で着手。不動産処分し債務減額を図る。しかし購入ローンの残額が残る。個人再生を検討。しかし、離婚などの理由で月々の返済額が高額になる。自己破産に方針を変更。この間、人生の相談に乗ってくれる方が現れる。破産することに対する理解を求める。新伴侶予定者も理解を示し、今後の生活再建に協力してくれる事になる。破産申請。そして、本日の審尋の結果、「破産開始決定」並びに「同時廃止」。2月中旬免責審尋の予定となる。
 不動産の売却、転居、離婚、新しい協力者の出現。そして、お医者様もお子様を授かるのは難しい体質と話されていたのに、その子を授かる。彼女にとって、激動の2年半。無事出産され、家族三人で新しい出発が出来ることをただ念じる。仕事のやりがいをふと感じる時である。
 

体を温める

 ー「体を温める」と病気は必ず治るー石原結實著を購入した。体を温めることによって体質改善が行われると話される。また、通常の生活でも体温を維持するための①食生活②運動③生活習慣を助言している。化学薬品より漢方を勧める。一読して、実践すべきと思った。

 債務整理について、考えた。自己破産は、返済しないて債務がなくなる。生活の立て直し確かに早くできる。任意整理は、借りたお金の元本だけを36回から60回まで返金する方法である。3年から5年かかる。この間、お金の有難さ、収入と支出とそして借入金の返済を考えなければならない。更に、自己の家計と生活設計を思いを馳せざるを得ない。この事は、身体の体温維持に似ている様に思える。

 債務整理で、破産か任意整理かの判断は難しい。だが、基本は相談者が、生活を立て直し自己実現できるかにある。人の大事な場面に助言することは、責任と難しさが伴う。助言力を高めなければならないと思う。

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中小企業

 経済の底打ちの実相という新聞記事を読んだ。表題は「マイホーム難民急増」である。某さんは、18年間住んだマンションを競売にかけた。仕事は、小さな設計事務所と旅行代理店を営んでいたが、昨年の金融危機以降は仕事がほとんど入らず、行き詰まった。

 中小企業の小は、数ヵ月仕事がなければ、含み資産や運転資金が潤沢にあるわけではないので、直ぐに行き詰まる。経営コンサルタントは、一年分の運転資金をと指導するが、そのように上手く経営はできない。経済は生き馬の目を抜くといわれる程、運営に、資金確保に、人材確保に厳しい。その中で、小企業は活きていくしかないのである。

 上記の某氏は、競売後さらに1億円の借金が残り、自己破産した。家族と気まずくなって別居。家族離散がはじまっている。

 住宅は要。出来るだけ個人再生を使って、家の確保に努めるべきだ。その際には、奥さん・子供さん方の協力は欠かせない。

志(こころざし)

 志ー心の向うところ。安岡正徳先生の活眼活学の中に次の一節があった。

 志有る人物は宜しく冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁がず、競わず、随わずという心がけを以って努力せねばならない。とあった。毎日の生活、長期的な生活設計、そして自分の人生を考えたとき、心に留めなければならない教えである。自己破産は、ある面では早く生活再生ができるし、それにはそれなりの事情がある。でも、出来れば、お借りしたお金の元本だけは、お返しするという気持とその実行は、その人自身を再生する面がある様に思える。

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