裁判官

御厨貴の「後藤田正晴と矢口洪一の統制力」を読む。矢口最高裁裁判官は、裁判官というものは判例集にも載らない、何も載らないで、事件を溜めないでやつている裁判官が、一番いい裁判官です。だから、何かに飛びぬけていいと書かれたら、飛び抜けて悪いところがあると語っている。当りまえの事を当たり前にやる事が一番かも知れない。
人間は、弱い。それが難しいのかも知れない。

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法律の厳しさ

ある事件で訴えられると、その人の人生が破壊される。訴える方にもそれなりの理由がある。まして、医療過誤とおもわれることで患者が死亡した事件では、家族は悲しみの中の訴えである。一人の医師の虚偽発言が、報道機関に正しいと捉えられたとき、事件はますます大きくなる。その事件の収拾と真実の発見には多大な力が求められる。
法律が持つ厳しさである。法は生身の人を切り、血を呼ぶ物である。「ある心臓外科医の裁判」法律に携わる者に一読を進める。

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気骨の判決

大審院判事吉田久の事。法律の厳しさ、法律を守る気概、裁判官の生活を知る。そして生活、社会、国家は常に正義のもと戦い抜かなければ守れない。吉田久大審院判事は、人間主義。貧しい人にも、豊かな人にも、一切の予断を抱かずに、平等に謙虚に耳を傾け、その人のことを全て信頼しようとすること。法律業務は謙虚に聞くことから始まるのかも知れない。

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池上彰

毎日新聞の読書感想文全国コンクール。これに関連して、池上彰氏が読書について話している。
お父さんが、読書家で有った。今までに本を2万冊以上購入し、置き場に困っている。印象深い本は、吉野源三郎「君たちはどういきるんか」。アミーチス「クオレ」。ドストエフスキー「罪と罰」。漫画家は、読書だと思う。感想文の書きかた。感動しましたではダメ。何にどう感動したか書かないと感動の意味が相手に伝わらないと話している。
ある事実を、法律に則って、相手に主張するのが訴訟。相手に伝わらなければ意味がない。感想文と同様の面がある。それにしても、寸暇を惜しんで本を読むべきか。

菅野亮弁護士

 千葉司法書士会主催の裁判実務研修会に参加。内容は、破産管財人・個人再生委員の実務である。講師は、菅野亮弁護士。法律事務所シリウス代表。破産業務を円滑に行なう場合の注意点を、先生がなる破産管財人並びに個人再生委員の立場から解説してくれた。申請をするほうからではなく、反対の立場からの話であるので、勉強になった。日々の研鑽が必要と痛感。
 シリウスは、星の名。菅野先生が、チベットやパキスタンで放浪した際に見た星の名。日本では冬に道しるべのように輝く星とのこと。悩んでいる人々の道しるべとなるべくこの名前を使ったとホームページにある。

過払い金状況

プロミス、和解合意後半年の支払い。武富士は和解合意後1年後、その上で分割返済。アイフル和解合意後5ケ月後の支払い。過払い金の合意金額は、8割から半分程度に下がってきている。決算内容、中間決算等において各社の内情は、厳しい。裁判を行い、確定判決を受け、消費者金融会社の口座を押さえる方法もあるが、果たしてそれが妥当かと考える。何故なら各社を潰しては過払い返金は「0」となってしまう。会社が一生懸命存続努力をし、営業活動を行ってくれることを望む。過払い金請求は、確かに正当な権利である。しかし相手があっての権利である。原理原則で裁判で臨か、会社の状況を見ながら和解契約で進むか、依頼者の立場を考えながらその判断に苦慮する。その状況が日々高まっている。

夏樹静子

 26日。日経新聞夕刊あすへの話題に作家夏樹静子が裁判制度に付いて書いている。その中に、彼女が師事する元福岡地方裁判所所長仲家暢彦の言葉を引用してる。「読む裁判から、見る、聴く裁判に変更する」と。今まで裁判は、裁判官が膨大な資料の読み込みで行われたのが、法廷での見る、聴くに変わりつつあると言う。
 今、夏樹氏が書いた「裁判百年史ものがたり」を読んでいる。

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ノーフォールト

 岡井崇著の「ノーフォールト」の「上」を秋田出張の車中で読み切った。これから「下」を読む。ノーフォールトの意味は無過失という意味。医療が維持・発展するためには、医師の研修制度の必要性と医療過誤の問題を内容とした本。医療、特に産婦人科で医療訴訟が多い。福島地方裁判所でその裁判を傍聴したこともある。憲法で、萎縮効果を習ったことがあるが、訴訟が多いと萎縮効果が発生し、医療そのもの維持・発展が阻害される。医療行為が無過失であっても、死亡した家族は耐えられない。問題は深く、考えされられる事である。

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相続

 相続に関する家庭裁判所への相談数は10年前の倍である。兄弟2人。30坪程度の土地建物が残る。兄家族が二世帯住宅として土地建物に住みむ。弟家族は、アパートに住む。弟は、土地を売って、半分けてくれと言う。弟の相続分は二分の一。家庭裁判所の調停→不調→審判→納得せず→地方裁判所へ提訴との流れる。それぞれの妻を含んだ骨肉の争い。現実の話。相続というものが、どうゆうものか、私たちも再勉強しなければならない。相続のあり方も、その国の一つの文化であり、国の維持発展の一面である。

社会を明るくする運動

 この運動の作文コンテスト。法務大臣賞中学生高木美里さんの「犯罪が当たり前じゃない社会」を読んだ。ー裁判官の爆笑のお言葉集ーの本を読みその中に「科すべき刑は、死刑以外にありえない。」との裁判官の言葉に驚いた。他の裁判官の言葉は厳しくても裁判官の優しさが込められていたのに、この言葉はすごく冷たく感じました。この事件、被告人が白昼小学校に侵入し、刃物で児童8人殺害、他15名を傷害した内容でした。……この本を読み、犯罪は被害者とその家族はもちろん加害者自身の人生も狂わせてしまうことなのだと考えさせられました。さらに、このような痛ましい事件を当たり前にしてはいけない、当たり前に思ってはいけない、という考えが私の中に生まれました。
 毎日社会面に載る事件。当たり前に思ってはいけないと私も思った。人は年を重ねると保守的になる。反省させられた作品であった。